コエンザイムＱ１０投与によって、心臓血管バイパス術施行の際の虚血に伴う障害（不整脈や逸脱酵素の上昇など）が改善されたという臨床試験も知られています。

最近、パーキンソン病の初期症状に対して、高用量のコエンザイムＱ１０※が効果的であったという研究報告がなされ、注目されています。

※1日あたり400〜800�rです。

ガンについては、乳ガン患者に効果があったとする報告もあるようですが、臨床研究が十分ではありません。

コエンザイムＱ１０は、上記のほか、次のような報告がなされています。

■ＬＤＬ（悪玉）コレステロール酸化の予防効果
■過酸化脂質の減少...など

コエンザイムＱ１０は、通常の食材に近い成分なので、特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

また、コエンザイムＱ１０は、米国では広く利用されていますし、安全性の高いサプリメントであるといえます。

しかしながら、稀に消化器症状を認めることがあるほか、医薬品との相互作用として、高コレステロール血症の薬を服用すると、コエンザイムＱ１０が減少することが知られています。

なので、コレステロール下降薬を服用している場合には、コエンザイムＱ１０をサプリメントで補給することが好ましいといわれています。

コエンザイムＱ１０には、抗凝固剤のワーファリンとの相互作用を示唆する症例があります。

また、コエンザイムＱ１０は、強力な抗酸化作用をもっていることから、抗ガン剤の使用中は主治医に相談する必要があります。

□グルコサミン